2024「春節の歓び・江蘇の調べ」――蘇州民族管弦楽団名古屋特別公演

主催:江蘇省文化旅行局
中国駐名古屋総領事館
第18回名古屋中国春節祭実行委員会

指揮:彭家鵬
二胡:朱昌耀
演奏:蘇州民族管弦楽団

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一 中国管弦楽『祝日序曲』8’20”
作曲:施万春 改編:張列
 原作は1960年作曲、1970年完成。民間に伝わるチャルメラ曲『淘金令』を題材にソナタ形式に仕上げたもの。チャルメラと楽団の変奏という手法を採り、簡潔で短い橋渡しののち、弦楽器で抒情的かつゆったりとしたサブテーマを奏で、人々の祝日における愉快な気持ち、互いに喜び合い、歓呼の声をあげる雰囲気を表現している。

二 中国管弦楽『赤とんぼとみかんの花』6’
作曲:山田耕筰・海沼実 編曲:朱昌耀
 本作品は日本の『赤とんぼ』と『みかんの花が咲いている』を改編したもの。『赤とんぼ』は優美で抒情的であり、多くの日本人にとって忘れることのできない記憶を描き、離ればなれになった親しき者を懐かしく思う情念を表現する。『みかんの花が咲いている』は爽やかで活気に満ち、戦後の日本と日本国民に白いみかんの花のような明るく清々しい感覚をもたらした。

三 二胡と管弦楽『二泉 月を映す』6’28”
作曲:華顔鈞 編曲:朱昌耀
二胡:朱昌耀
 江蘇省無錫市にある恵山泉は、人々から「天下第二の泉」と呼ばれているため、作曲者は本作品を「二泉 月を映す」と名づけた。旋律は柔中に剛あり、静まりかえった夜更けの清冽な泉と月とを描き出す。ここには作曲者による故郷の山河に対する尽きせぬ懐かしい思いが述べられ、美しき日々へのあこがれが表現されている。
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四 中国管弦楽『中国伝統楽器のシンフォニー』(委嘱作品・日本初公演)27’
作曲:劉長遠
 第一楽章:スローテンポ 舟歌
 第二楽章:アップテンポ 中国伝統楽器のシンフォニー
 国家文化旅行部2019年「時代のシンフォニー―中国交響楽作品創作支援計画」に入選した楽団委嘱作品。本作品は、江蘇省民間歌謡『江南のすばらしい風景』を題材をしており、太湖の舟歌、寒山寺の鐘の音、庭園での語り物(評弾)、そして江南地方の水郷の波しぶきを我々に届けてくれるようである。ここには作曲者の江南水郷への賛美が述べられ、中華民族の故郷を深く愛してやまない気持ちが表現されている。

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途中休憩

五 中国交響曲『光明』(委嘱作品・日本初公演)45’
作曲:劉長遠
 楽団の委嘱を受け、2020年1月から10月にかけて、大型民族管弦楽団のために作られた。志高き人々の心境の変化を辿ることにより、民族音楽の叙事性を探り出し、民族交響曲に新たな意義を与えた。
 第一楽章:生命力
 理想という種が土から顔を出し、芽がつき、生長する。軽快な旋律には青春、奮闘、夢という意味がこめられている。光明を探す人々は、緊張感の張りつめた戦いの太鼓で新たな生活を打ち鳴らす。生命力がみなぎる美しき世界は、彼らに未来への憧憬を、前途に対する自信を与える。
 第二楽章:交戦
 光明を探す遠征の中では、危険への挑戦が常に付きまとい、複雑に入り組んだ声がかまびすしく響き渡る。無調性の音楽は生死、善悪の攻防を表現する。人々はあらゆる困難、あらゆる危険の中で活路を求め、苦難と災難に抗い、運命と交戦する。
 第三楽章:大いなる愛
 祖国への愛、母への愛、恋人への愛、人類への愛……愛は人々に羽ばたくための翼を与え、愛は平凡な人々に非凡な力を与える。二胡とチェロの対話は、愛の伝達である。一つひとつの平凡な心からは温かい光が発せられ、進むべき道を照らしてくれる。
 第四楽章:郷里
 精神の郷里を守ることは、心の奥底にある真なる情念を守ることであり、人類の穢れのない地を守ることである。これは精神の郷里のハーモニーであり、自然と人類のハーモニーであり、人類の運命共同体のハーモニーである。あなたの中にはわたしがあり、わたしの中にはあなたがある。
 第五楽章:光明
 人類は運命との戦いの中で絶えず前進する。心理を求める渇望は、人々を暗闇から抜け出し、死から逃れ、危険に打ち勝つよう導いてくれる。信念、希望、不屈の精神は、人々に危険の中で奮起し、絶望の中で再生するよう促してくれる。真理の光芒は、人々が前に進んでいくための道筋なのである。
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アンコール
一 中国管弦楽『ジャスミンの花』9’28”
作曲:劉文金
 作曲者は江蘇省の各地に流布する民謡『ジャスミンの花』(茉莉花)をもとにしてこの民族管弦楽を創作した。歌本来の優美で感動的な旋律は残しつつも、それをさらに変化、発展させ、豊かな表現力と影響力を与え、東洋の女性美の善良さ、愛への憧憬および強靭で、いかなる困難にも屈しない内在的な品性を余すところなく表現している。

二 中国管弦楽『さくら』3’30”
日本古謡 編曲:朱昌耀
 桜は日本の国花であり、春に花開く著名な観賞植物である。曲は人々の桜をいとおしみ、三月の春景色の中、山や庭園に赴き桜を観賞する喜びの気持ちと生活の風情を描いている。

三 中国管弦楽『花は美しく月は丸く』2’30”
作曲:黄貽鈞 改編:彭修文
 曲は喜ばしくめでたい雰囲気に満ちている。陽気で明るい主題は人々が花の前、月の下で心ゆくまで明るく踊る様子を生き生きと表現し、幸せな生活への賛美を映し出す。

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